「イースト・アイ」、北陸新幹線試験走行開始


長野-黒部宇奈月、135キロ

「イースト・アイ」、北陸新幹線試験走行開始

建設中の北陸新幹線・黒部宇奈月温泉駅に到着したJR東日本の検査用車両「イースト・アイ」=2日午後、富山県黒部市(代表撮影)

 2015年春に長野-金沢間で開業予定の北陸新幹線の試験走行が2日始まった。試験走行は長野-黒部宇奈月温泉(富山県黒部市)間の約135キロ。1998年の着工以来、長野駅以北に車両が走るのは初めてとなる。

 午前1時半すぎ、検査用車両「イースト・アイ」が長野駅を出発し、時速約30キロで線路の状態などを確認しながら走行。飯山(長野県飯山市)、上越妙高(新潟県上越市)、糸魚川(新潟県糸魚川市)の各駅を通過し、午後3時半ごろ、黒部宇奈月温泉駅に到着した。

 黒部宇奈月温泉駅のホームでは、関係者や市民約200人が集まり、「一番車両」を祝う式典を開催。富山県の石井隆一知事は「この新幹線は絶好のチャンス。みんなで盛り上げていきましょう」と祝辞を述べた。

 同区間での試験走行は14年3月28日までで、4月以降には金沢駅までの区間で実施する。