みずみずしい感性「明日のクリエーターたち」


秋田市にぎわい交流館で、秋美附属の生徒作品を展示

みずみずしい感性「明日のクリエーターたち」

 亀の体と麒麟(きりん)の頭を持つ仮想動物や海中を泳ぐオウムガイ、石鹸のパッケージなど323作品を紹介する秋田公立美術大学附属高等学院(アキビフゾク)の第63回生徒作品展「明日のクリエーターたち」が、秋田市にぎわい交流館AU(あう)で開かれている。

 秋田県内では唯一、全国でも珍しい美術系の専修学校(高等課程)の同学院は、昭和27年設立の古い歴史を持つ。1年生から3年生まで合わせて86人のフレッシュな作品が、木材、金属、インテリアデザインなど4コースで学んだ成果を示した。

 黒い革張りの椅子だと思って座った60代の女性は、椅子の硬さにビックリ。実は木の彫刻だった。和ろうそく職人の住む町屋住宅のデザインや、同学院近くのJR新屋(あらや)駅前の再生計画など野心的なアイデアも、見学者の心に訴え掛けた。同展は14日まで。