高知のメーカー、ユニークな津波シェルターを開発
キャンプ利用も可能
普段はキャンピングカーとして利用できるユニークな津波避難シェルターを、高知県のメーカーが開発した。大津波が起きたら内部に逃げ込み、水上に浮かんで救助を待つための避難艇を改造した。商品名は「救難まんぼう」で、船底に車輪を取り付けて内装もレジャー仕様にした。
開発したのは特殊基礎工事会社の高知丸高(高知市)。高野広茂代表取締役は「大きな災害は50~100年に1度。避難艇を普及させるには、普段から親しめるようにしておくことが必要と考えた」と理由を説明する。
本体は繊維強化プラスチック(FRP)製で6人乗り。高さ2・5メートル、幅2メートル、長さ3メートルで、重量は約700キロ。宿泊は大人2人が可能。塗装は自由に変えられ、船外機を取り付ければ川や湖で動かすこともできる。
価格は改造前の避難艇より100万円高い190万円。「売れ筋のキャンピングカーよりも安い」(同社)という。