東京モーターショー、一般公開で大にぎわい


スポーツカー続々登場、若者に魅力アピール

東京モーターショー、一般公開で大にぎわい

一般公開が始まり大にぎわいの東京モーターショー=23日午後、東京都江東区の東京ビッグサイト

 2年に1度開かれる東京モーターショーの一般公開が23日、東京都江東区の東京ビッグサイトで始まった。世界12カ国の178社が参加し、最新の技術やデザインを駆使した自動車が一堂に会する。今回はスポーツカーが数多く登場。国内市場では若者の車離れが販売低迷の一因となっているため、日本メーカーは車の魅力をアピールし、若者を引き付けたい考えだ。

 「常識にとらわれない発想で若者をわくわくさせる画期的な提案だ」。日産自動車のカルロス・ゴーン社長は若者向け試作車「IDx」の2車種をこう紹介した。開発担当者はターゲットとする20~30歳代の若者と議論を重ね、1車種は座席のデニム素材を取り外し可能とし、洗濯で好みの色落ちを楽しめるようにした。もう1車種はレーシングゲームに登場する車をイメージした。

 エコカーも高い燃費性能だけでなく運転の楽しさを味わえるスポーツカーに進化している。ホンダはハイブリッド車(HV)「NSX」の試作車を出展。伊東孝紳社長は「夢とアイデアがぎっしり詰まったスポーツモデルをこれから続々と投入する」と表明した。

 トヨタ自動車は高級ブランド「レクサス」のHV、日産は電気自動車(EV)のスポーツカーをそれぞれ公開した。三菱自動車は主力のスポーツ用多目的車(SUV)「パジェロ」の後継モデルを披露。家庭用電源で充電できるプラグインハイブリッド車(PHV)だ。