「プレシオサウルス」ペンギンのように泳ぐ?


恐竜とほぼ同じ時代に海に生息した首長竜の仲間

「プレシオサウルス」ペンギンのように泳ぐ?

 恐竜とほぼ同じ時代に海に生息した首長竜の仲間「プレシオサウルス」は、ひれのような形をした4本の脚のうち、主に前脚をペンギンのように上下に動かして泳いでいた可能性が高いと、米ジョージア工科大などの研究チームが3日までに発表した。後ろ脚は姿勢を安定させたり、方向を変えたりするのに使っていたとみられるという。

 プレシオサウルスは大きさや首、脚の長さがさまざまな種が存在したが、研究チームはドイツのジュラ紀前期(約1億8000万年前)の地層から見つかった全長3メートル35センチの標準的な形をした化石に注目。3次元の計測データをコンピューターに取り込み、さまざまな泳ぎ方のシミュレーションを行った。

 その結果、前脚だけをペンギンのように上下に動かして泳いだ場合と、4本の脚を動かした場合では速さがほとんど変わらないと判明。逆に後ろ脚だけを動かした場合は大幅に遅くなったため、研究チームは主に前脚で泳ぎ、後ろ脚は補助的な働きをしていたと結論付けた。