ISに破壊されたパルミラ遺跡の複製を展示へ


来年4月、英デジタル考古学研究所が米英で

ISに破壊されたパルミラ遺跡の複製を展示へ

シリアの世界遺産パルミラ遺跡=2014年3月(AFP=時事)

 英オックスフォードのデジタル考古学研究所は28日、過激派組織「イスラム国」(IS)が破壊したシリアの世界遺産、パルミラ遺跡のアーチ門の複製をニューヨークのタイムズスクエアとロンドンのトラファルガー広場で来年4月に展示することを明らかにした。

 約2000年前に建設されたパルミラの主要遺跡であるベル神殿のアーチ門で、世界最大の3次元(3D)プリンターで複製するという。5月にパルミラを制圧したISは、イスラム教誕生前の遺跡や像を偶像崇拝と見なして破壊。ベル神殿は9月に衛星画像で破壊が確認された。

 同研究所のミシェル所長は英紙タイムズに、複製は高さ約15メートルで、展示は「シリアやイラク、リビアで起きていることに目を向けさせ、行動を促すための政治的な意見表明」と説明。「(テロリストに対し)『壊してもわれわれは再建できる』と訴える」と強調した。(ロンドンAFP時事)