ケネディ新大使、馬車で皇居に
天皇陛下に信任状手渡す
米国のキャロライン・ケネディ新駐日大使(55)は19日午後、皇居・宮殿「松の間」で行われた信任状奉呈式で、天皇陛下にオバマ大統領からの信任状を手渡した。ケネディ氏は式後、「この儀式をもって私の大使としての仕事が始まる。母国を代表できて大変光栄に思う」と述べた。
午後3時ごろ、待機していた皇居近くのビルから姿を現したケネディ氏はグレーのワンピース姿。一目見ようと沿道に詰め掛けた観衆ににこやかな表情で手を振り、迎えの馬車に乗り込んで皇居に向かった。
1時間前から待ったという愛知県豊川市の中野寿子さん(57)は「これまで米国の大使と聞いても具体的なイメージは湧かなかったが、ケネディさんは注目度が高い。一時のブームに終わらず良い仕事をしてほしい」と語った。宮城県気仙沼市の主婦成田玲子さん(61)は「スター性のある人なので日米関係がこれまで以上に明るくなればいい」と期待を込めた。
米国から旅行で訪れていたアンドリュー・スタイナーさん(29)は「対話を通じて米国と日本の関係を深めてほしい」と注文を付けた。