突き抜けた羽生結弦、会見で世界選手権へ抱負


世界選手権でピークへ、4回転ループ挑戦も

突き抜けた羽生結弦、会見で世界選手権へ抱負

全日本フィギュア男子で優勝した羽生結弦=26日、札幌市の真駒内セキスイハイムアイスアリーナ

 来年3月に米ボストンで行われるフィギュアスケート世界選手権の日本代表が28日、札幌市内で記者会見し、2季ぶりの王座を狙う羽生結弦(ANA)は「技術的には4回転の種類をもっと増やすべきだと思う」と話し、3種類目となるループへの挑戦も見据えた。

 11月のNHK杯、12月のグランプリ・ファイナルで歴代世界最高得点を更新したが、全日本選手権は4連覇したとはいえミスが目立った。「演技の幅、技術力を高め、自分が評価できるジャンプや表現を求める」とさらなるレベルアップに努める考えを示した。

 女子で前回銀メダルの宮原知子(大阪・関大高)は「(国際大会の)ショートプログラム(SP)で70点を出せれば」と目標を掲げた。2季ぶりの代表で過去優勝3度の浅田真央(中京大)は「一歩ずつだが課題はクリアにできた。技術よりも、自分に勝つことをテーマに」と話した。

 シニア1年目で代表入りした男子の宇野昌磨(愛知・中京大中京高)は「目標はSP、フリーともミスのない演技」と話し、女子で前回6位の本郷理華(邦和スポーツランド)は「昨年より成長した姿を見せたい」と意欲を示した。