梶田さん「授賞式で改めて賞の重みを感じた」
羽田空港でメダル手に帰国会見、妻の美智子さんも同席
ノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章・東京大宇宙線研究所長(56)が14日夕、授賞式が行われたストックホルムから帰国し、東京・羽田空港で記者会見に臨んだ。梶田さんは「大変華やかで素晴らしい授賞式で、改めて賞の重みを感じた」と振り返り、喜びをにじませた。
同席した妻の美智子さん(57)は最も思い出に残った出来事として、晩さん会でスウェーデン国王にエスコートされたことを挙げ、「夢のような時間」と表現した。
梶田さんは「羽田に着くと、戻ってきたと思う。ほっとする」と話し、今後の活動を問われると「研究や基礎科学の面白さについて、機会を捉えて発信できれば」と答えた。
その上で「真理の探究、自然の探究に本気で入ると、非常に素晴らしい世界だと思う。若い人にはそういう生き方があると知ってもらえれば」と語った。
「本当にいい旅」羽田空港で大村さん、笑顔で帰国会見
ノーベル医学生理学賞を受賞した大村智・北里大特別栄誉教授(80)が13日夕、授賞式が行われたストックホルムから帰国し、東京・羽田空港で記者会見した。大村さんは「出掛ける前は日程や行事内容を見せられて大変な旅になると思ったが、本当にいい旅だと思って帰って来た」と笑顔を見せた。
大村さんは「良かったと思うことはメモにしている」と明かし、スウェーデンの王族と会話が弾んだことや、講演でノーベル財団理事から賛辞を贈られたことなどを挙げた。
授賞式の後、同行した長女の育代さん(43)から「お父さん、おめでとう」と祝福されたことに触れ、「どきっとするとともに、ものすごくうれしかった」と振り返った。