群馬県警が「日航機墜落事故対策記録碑」建立
520人が犠牲となった事故から30年、当時の活動刻む
520人が犠牲となった日航機墜落事故から今年で30年となったことから、群馬県警は同県上野村の御巣鷹の尾根に「日航機墜落事故対策記録碑」を建立した。犠牲者の月命日に当たる12日、幹部ら34人が尾根に登り、墜落現場に建つ「昇魂之碑」に献花、黙とうし、記録碑を視察した。
記録碑は、今後数年のうちに事故に携わった警察官が退職していなくなるため、若い世代に捜査や救援活動の状況を伝え、事故の風化を防ぐことを目的に建立した。
縦、横とも106センチの御影石で、県警警察官や職員ら有志の寄付で建てられた。墜落時に実況見分や捜索活動の基準地点となった通称「×岩」近くに設置された。
碑には「御冥福を心からお祈り申し上げる」の言葉とともに、「警察官・警察職員延べ五五、一一七人は一三五日間にわたりこの事故の救援・捜査活動に従事した」などと活動の記録が刻まれている。
視察した増村悟樹警備部長は「事故が起これば、早期に被害者を助け出さなければならない。後を継ぐ人たちに警察官の重責を感じてもらいたい」と話した。