「日本支援に感謝」と安堵の表情


台風被害の比セブ島北部で自衛隊の医療チームが診療

「日本支援に感謝」と安堵の表情

18日午後、フィリピン・セブ島北部タボゴンで、被災者を治療する自衛隊医療チームのメンバー(右)(時事)

 フィリピンを直撃した台風30号は中部レイテ島やサマール島のほか、リゾート地として日本人にも人気が高いセブ島にも被害をもたらした。セブ島には自衛隊の国際緊急援助隊の医療チームが入って訪問診療を展開しており、日の丸が掲げられた臨時診療所では「日本の支援に感謝している」と安堵(あんど)の表情を見せる被災者の姿があった。

 自衛隊医療チームの医官や看護師ら8人は18日、拠点にしている中心都市セブから車で約3時間の北部の町タボゴンで、前日に続いて診療を行った。開始と同時に小さな子供や女性らが並び、2人の医官は頭痛や腹痛の病状がイラストで描かれたカードを被災者に示しながら、聴診器を当てたり、のどの様子を見たりして症状を確認。医官が「1日1回服用してくださいね」と薬を渡すと、こわばった被災者の表情が和らいだ。医官らは約2時間かけて66人の被災者を診察した。(タボゴン〈フィリピン中部セブ島〉時事)