梶田隆章さん「皆さんと喜びを分かち合いたい」


富山のホテルでノーベル賞祝賀会

梶田隆章さん「皆さんと喜びを分かち合いたい」

ノーベル物理学賞決定の祝賀会で笑顔を見せる梶田隆章・東京大宇宙線研究所長(右から4人目)と妻の美智子さんら=14日午後、富山市内

 素粒子ニュートリノの研究でノーベル物理学賞に決まった梶田隆章・東京大宇宙線研究所長(56)の祝賀会が14日、自宅のある富山市のホテルで行われた。梶田さんは「(観測装置の)スーパーカミオカンデとのコラボレーションでの受賞と考えている。皆さんと喜びを分かち合いたい」と笑顔であいさつした。

 祝賀会は岐阜県飛騨市神岡町にあるスーパーカミオカンデの共同研究者が主催し、妻の美智子さんや岐阜、富山両県の関係者ら約300人が出席。鏡開きには、梶田さんが好きな富山の名酒「勝駒」が用意された。

 共同研究者を代表してあいさつした中畑雅行・神岡宇宙素粒子研究施設長(56)は「輝かしい成果も関係者のご理解あってのこと」と地域への感謝を表明。石井隆一富山県知事は「県民も大変喜んでいる。県民栄誉賞などの形で顕彰させていただきたい」と述べた。

 井上久則飛騨市長は「(自宅を)飛騨市に移転し、腰をしっかり据えて次の成果を」と話し、会場の笑いを誘った。