油井亀美也さん「節目にいられるのはうれしい」


ISSに宇宙飛行士滞在15年、日本人は累計で1000日超

油井亀美也さん「節目にいられるのはうれしい」

国際宇宙ステーションでの宇宙飛行士滞在開始15年を記念した記者会見で、質問に答える油井亀美也さん(左手前)=3日(NASAテレビから)

 国際宇宙ステーション(ISS)に宇宙飛行士が滞在するようになって2日で15年を迎え、油井亀美也さん(45)ら現在滞在中の6人が日本時間3日未明、記者会見した。油井さんは「節目の時にいられるのはうれしく思うし、光栄だ」と述べた。

 同僚らと並んだ油井さんは、そろいの青いシャツ姿。日本人の累計滞在日数が1000日を超えたことを紹介し、「少しずつ日本が挑戦を続けてきた結果で、いいパートナーとして認められた」と述べた。

 日本と米国、ロシア、欧州、カナダが参加するISSは1998年に建設を開始。2000年11月2日に米露の飛行士3人が長期滞在を始め、以来15年にわたり「宇宙に人がいる」状態が続いている。宇宙航空研究開発機構によると、これまでに短期滞在を含め、220人がISSを訪れたという。

 03年2月の米スペースシャトル・コロンビア号事故で、ISSも存続が危ぶまれたが、滞在人数を2人に減らすなどして継続。09年5月には現在の6人体制に拡充された。日本人飛行士は09年の若田光一さん(52)以降、現在の油井さんまで計5人が長期滞在した。若田さんは2度目の滞在中の昨年4月、日本人初のISS船長を務めた。

 ISSは20年まで運用する予定だが、米国は24年までの延長を提案。日本をはじめとする参加各国が対応を検討している。