世界最高峰のソーラーカーレースが開幕へ


オーストラリア大陸を縦断、日本から5校が参戦

世界最高峰のソーラーカーレースが開幕へ

オーストラリア縦断ソーラーカーレースに出場する名古屋工業大車両=撮影日・場所不明(同大提供・時事)

 オーストラリア大陸を縦断する世界最高峰のソーラーカーレースが18日、開幕する。25カ国から46チームがエントリー。北部ダーウィンをスタートし、数日間かけて砂漠地帯を走り抜けて約3000キロ離れた南部アデレードを目指す。例年、完走できるのは半分以下という過酷なレースだ。

 大会は隔年開催で、13回目。太陽光だけを動力源にスピードを競うレース部門に、日本から4校が出場する。2度の優勝経験があり、前回2位に終わった東海大は「優勝カップを奪還する」(チーム監督の福田紘大准教授)と雪辱を期す。

 名古屋工業大は初参加。「チーム一丸となって初挑戦、初完走を目指す」(ソーラーカー部顧問の江龍修副学長)と意気込んでいる。ほかに金沢工業大と広島県の呉港高校が参戦。工学院大は、実用性を競う別の部門に参加する。

 ソーラーカーの最高時速は100キロに達する。大会には、環境技術を競い合うことでソーラーカー実用化を促す狙いがある。ブリヂストンなど日本企業もスポンサーとして大会を支援している。(シドニー時事)