文化庁、石清水八幡宮を国宝に


旧網走監獄など8件を新たに重要文化財に

文化庁、石清水八幡宮を国宝に

国宝に指定される石清水八幡宮(京都府八幡市)の本社(文化庁提供)

 文化審議会(宮田亮平会長)は16日、京都府八幡市の石清水八幡宮本社を国宝に、北海道網走市の旧網走監獄など8件を新たに重要文化財に指定するよう馳浩文部科学相に答申した。近く答申通り告示され、重文の建造物は2445件(うち国宝223件)となる。

 石清水八幡宮は八幡市の男山にある神社で、源氏の氏神として武家などから広く信仰を集めた。現在の本社は1634年に徳川家光が建て、本殿や回廊など10の建物で構成。八幡造りの本殿は同形式として国内最古、最大規模で、近世神社建築として極めて価値が高いとされた。

 旧網走監獄は中央見張所を中心に、放射状に配置された舎房が特徴。建物は1912年に完成し、現在は博物館になっている。明治期の木造監獄として歴史的に貴重とされた。