東京・大手町、都心のビジネス街に温泉
三菱地所がフィットネスに活用、くみ上げ現場を公開
三菱地所は13日、東京都心のビジネス街・大手町の地下から初めて採掘した「大手町温泉」のくみ上げ現場を公開した。同社が都市再開発事業の一環として整備しているオフィスビル(地上31階建て)に温泉を引き、2016年5月に開業するフィットネスクラブで活用する。
フィットネスクラブは、温泉浴室のほか岩盤浴施設やトレーニング室、プールなどを備える。定期会員だけでなく、周辺で働く会社員などのビジター利用も可能。運営する「大泉スイミングスクール」(群馬県大泉町)の野間政弘社長は「近くの皇居でランニングを楽しむ人や観光客にも使ってもらいたい」と話す。
大手町温泉は三菱地所が昨年夏、くみ上げた湯について専門機関の分析を受け、温泉の認定を受けた。温度は36・5度で、湧出量は毎分240リットル。神経痛や冷え症などに効果があるという。