イースター島周囲に巨大な保護区を設定


日本の国土の倍の広さ、チリのバチェレ大統領が約束

イースター島周囲に巨大な保護区を設定

夕暮れが迫る太平洋の孤島、イースター島(チリ領)=2010年7月撮影(AFP=時事)

イースター島周囲に巨大な保護区を設定

太平洋の孤島、イースター島(チリ領)沖の海底=2010年7月撮影(AFP=時事)

 モアイ像で有名な太平洋の孤島、イースター島(チリ領)の周りに巨大な海洋保護区が設定されることになった。広さは日本の国土の倍近い約63万平方キロとも見込まれる。チリのバチェレ大統領が、中部バルパライソで5、6の両日開催された国際会議で創設を約束した。

 海洋保護を求めてきた団体からは「地球上に残されたわずかな手付かずの自然の一つがイースター島周辺には残っている。また『ラパヌイ』(先住民の島の呼び名)の人々にとって文化、宗教、経済面で大きな意味を持つ」(ピュー慈善信託)とチリ政府の姿勢を評価する声が上がっている。

 チリに合わせ、米英やニュージーランドも同様の方針を表明。英国は太平洋の英領ピトケアン諸島周辺に、ニュージーランドは自国領のケルマディック諸島周辺にそれぞれ保護区を設け、野放図な漁業を禁止する。(ビニャデルマル〈チリ〉AFP時事)