ゴーマン美智子さん死去、80歳


ボストン・マラソンなどで優勝

ゴーマン美智子さん死去、80歳

 1970年代にボストン・マラソンで2度優勝するなど日本出身の女子マラソン選手で先駆け的な存在だったゴーマン美智子(みちこ)さんが、がんのため9月19日に米ワシントン州ベリンハムで死去した。80歳だった。同マラソンを主催するボストン陸上協会などが、7日までに伝えた。

 旧姓諏訪。中国・青島で生まれ、9歳で日本に引き揚げる。64年に渡米して2年後に米国人男性と結婚。33歳だった69年に地域のスポーツクラブで走り始めた。73年に初挑戦したマラソンで2時間46分36秒の世界記録(当時)を樹立し、翌年のボストン・マラソンでも優勝。75年に女児を出産した後もレースを続け、77年のボストン、76、77年のニューヨークシティー・マラソンを制した。

 79年の第1回東京国際女子マラソンにも出場。2012年にはニューヨーク・ロードランナーズの殿堂入りを果たした。(ニューヨーク時事)