粋な計らい、小澤征爾さんの80歳を祝う
ウィーン・フィルが東京都内で「お誕生日を祝う会」
ウィーン国立歌劇場の音楽監督を務めた指揮者の小澤征爾さんが9月に80歳を迎えたことを受け、来日中のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団は4日、東京都内で「お誕生日を祝う会」を開いた。
聴衆約1200人を集めた公開リハーサル後のサプライズ企画で、名指揮者クリストフ・エッシェンバッハさんの下、楽団員が編曲した「ハッピーバースデー」を演奏。これに応え、客席の小澤さんも舞台に上がり、ベートーベン「エグモント序曲」で久々に古巣との協演を果たすと、会場は盛大な拍手に包まれた。
小澤さんは「うれしいです。80になると思いもしないことが起きますね」と感激の面持ちだった。
小澤さんは2002年、ウィーン国立歌劇場専属の楽団であるウィーン・フィルのニューイヤーコンサートを指揮。同年から10年まで同歌劇場音楽監督を務めた。