スポーツ庁が文部科学省の外局として発足
鈴木大地長官「スポーツを社会発展につなげたい」
文部科学省の外局として、国のスポーツ施策の司令塔機能を担うスポーツ庁が1日、発足した。各省庁にまたがるスポーツ行政の縦割り解消が狙い。2020年東京五輪・パラリンピックを見据えた選手強化をはじめ、国民の健康増進などに取り組む。
初代長官には、1988年ソウル五輪100メートル背泳ぎ金メダリストの鈴木大地氏(48)が就任。1日午前、下村博文文科相、鈴木新長官らが文科省正面玄関前で「スポーツ庁」の看板除幕式を行った。
鈴木長官は除幕式の前、文科相から辞令交付を受け「頑張ります」と決意表明。式の後には職員約110人を前に「皆さんとともに、スポーツを社会の発展につなげるよう精進したい。5年後、10年後につくってよかったと言われるような庁になればいい」と訓示した。
下村文科相は鈴木新長官について、「知名度があり、組織のリーダーとしての力もある。長官として期待以上の仕事をしていただける方で、幅広い活躍を期待している」と記者団に話した。
同庁は文科省スポーツ・青少年局を母体に、内閣府や国土交通省など7府省から人員を確保。5課121人体制でスタートした。
五輪での金メダル増に向け、活躍が見込まれる競技に選手強化費を重点配分するほか、競技施設の整備を促進する。地域スポーツや障害者スポーツの振興なども担う。