無人補給機「こうのとり」5号機、任務を完了
大気圏に再突入、2009年の1号機から5機連続で成功
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は30日、国際宇宙ステーション(ISS)から分離した無人補給機「こうのとり」5号機が同日午前5時33分、大気圏に再突入し任務を完了したと発表した。2009年の1号機から5機連続の成功となった。
JAXAの成田兼章HTV技術センター長は記者会見し、「多様な物資をニーズに応えて運ぶというミッションを今回も完了した。6号機以降もISS運用の根幹を担っていきたい」と述べた。
こうのとり5号機は29日未明、ISSに滞在中の油井亀美也さん(45)のロボットアーム操作でISSから分離された。帰りの機体には、ISS内の廃棄物のほか、実験を終えた船外の大型実験機器など約4・6トンを搭載。高度約120キロで大気圏に再突入し、エンジンの部品など一部を残して燃え尽きた。
5号機は8月19日、鹿児島県・種子島宇宙センターからH2Bロケットで打ち上げられ、同25日にISSにドッキング。水や食料、実験装置など物資5・5トンをISSに届けた。