ブルガリアの大学生、きっかけは漫画・アニメ


琴欧洲の故郷で日本語学ぶ

11日、ブルガリア中部ベリコタルノボで日本語を学ぶ学生5人。左からヨルダノバさん、アンゲロフさん、バヌシェフさん、ドンドゥコバさん、チャカロバさん(時事)

11日、ブルガリア中部ベリコタルノボで日本語を学ぶ学生5人。左からヨルダノバさん、アンゲロフさん、バヌシェフさん、ドンドゥコバさん、チャカロバさん(時事)

 大相撲の大関琴欧洲の故郷ブルガリア中部ベリコタルノボで、約50人の大学生が日本語の勉強に励んでいる。「鋼の錬金術師」「NARUTO-ナルト-」「機動戦士ガンダム」…。日本語を学ぶきっかけは漫画やアニメ、ゲームという新世代たちだ。

 ベリコタルノボ大は、ブルガリアで2番目の規模を誇る総合大学。2年生アントニオ・アンゲロフさん(21)が日本語と出会ったのは15歳。ゲーム「ファイナルファンタジー」の英語版発売を待てず、電子辞書を駆使して日本語版に挑み、大学入学時点で既に一定の日本語が理解できたという強者だ。

 同じ2年生のベティナ・ヨルダノバさん(20)も「スタジオジブリの作品は全て見た」と語る。4年生イベリナ・チャカロバさん(21)は「日本の声優を尊敬している」と滑らかな日本語で話した。「子供のとき、日本の歴史、経済の本を読んで以来の日本好き」と語る正統派の4年生デシスラバ・ドンドゥコバさん(22)も漫画「NANA(ナナ)」が好き。一方、4年生イベリン・バヌシェフさん(22)は古事記や日本書紀といった「日本神話」に挑んでおり、関心は多彩だ。(ベリコタルノボ〈ブルガリア中部〉時事)