名古屋の寄席「大須演芸場」が営業を再開


こけら落とし公演、桂文枝さんら人気落語家が登場

名古屋の寄席「大須演芸場」が営業を再開

大須演芸場のこけら落とし公演の口上で登壇した桂文枝さん(中央)ら=22日午後、名古屋市中区

 昨年2月に閉鎖された名古屋市中区の寄席「大須演芸場」が22日、改修工事を終え営業を再開した。こけら落とし公演には桂文枝さんら人気落語家が登場。前売りチケットは完売し、立ち見席を用意する盛況で、約230人が詰め掛けた。

 故・初代林家三平さんの妻で最高顧問を務める海老名香葉子さん(81)は「思った以上に胸が躍っている。これから頑張って盛り上げていきます」と話した。

 大須演芸場は名古屋市内唯一の常設寄席として1965年にオープンしたが、徐々に客が減り、経営が悪化。度重なる賃料滞納から建物の所有者が強制執行を申し立て、建物が明け渡された。

 閉鎖後は、地元の支援者らと所有者が協議して営業を続ける方法を模索。今年6月にボランティアの理事らによる一般社団法人を設立し、営利を目的とせず運営することになった。