スポーツ庁の初代長官、鈴木大地氏軸に調整


ソウル五輪の金メダリストで日本水泳連盟会長

スポーツ庁の初代長官、鈴木大地氏軸に調整

政府がスポーツ庁長官への起用に向け調整を進めている鈴木大地氏

 文部科学省の外局として10月に発足するスポーツ庁の初代長官について、政府が1988年ソウル五輪競泳男子100メートル背泳ぎの金メダリストで、日本水泳連盟会長の鈴木大地氏(48)を軸に調整に入ったことが分かった。政府関係者が4日明らかにした。近く決定する。

 鈴木氏は2013年6月、46歳の若さで日本水連会長、日本オリンピック委員会(JOC)理事に就任。20年東京五輪・パラリンピック組織委員会では、選手の意見を大会準備に反映させるアスリート委員会の委員長を務める。政府は、こうした経歴に加え、金メダリストとしての高い知名度が長官に適任と判断したとみられる。

 スポーツ庁は縦割りだったスポーツ行政を一元化させるのが狙い。文科省スポーツ・青少年局を母体に、関連省庁から人員を確保し、121人体制で発足。東京五輪・パラリンピックに向けた選手強化や国民の健康増進、施設整備など多様な政策を推進する。

 初代長官について、下村博文文科相は民間から起用する方針を示していた。