福島県大玉村、マチュピチュと友好都市へ


村出身の故・野内与吉氏が初代村長を務めたのが縁

福島県大玉村、マチュピチュと友好都市へ

福島県大玉村と友好都市協定を結ぶマチュピチュ村にある世界遺産のマチュピチュ遺跡(ペルー政府観光庁提供)

福島県大玉村、マチュピチュと友好都市へ

マチュピチュ村の初代村長だった故・野内与吉氏

 福島県大玉村は3日、「空中都市」として有名な世界遺産がある南米ペルーのマチュピチュ村と友好都市協定を締結すると発表した。押山利一村長らが10月に渡航し、調印式に出席する。村出身の故・野内与吉氏がマチュピチュ村の初代村長を務めたのが縁という。

 押山村長は記者会見で「先祖が残してくれた大いなる遺産。大切な縁として(関係を)続けていきたい」と話した。マチュピチュ村が同協定を結ぶのは初めてという。

 野内氏の親族によると、同氏が移民としてペルーに渡ったのは1917年。インフラ整備や観光分野での多大な尽力が地元民に評価され、48年に初代村長に就任したという。

 調印式は、マチュピチュ村の開村記念日に当たる10月26日、標高2400メートル付近の遺跡内で開催される予定。