無人補給機「こうのとり」5号機がISS到着


日本人初、油井さんがキャッチ、若田さん交信担当

無人補給機「こうのとり」5号機がISS到着

国際宇宙ステーション(下)のロボットアームが、無人補給機「こうのとり」5号機(中央)をつかまえた=日本時間24日午後7時半ごろ(NASAテレビより)

 日本の無人補給機「こうのとり」5号機が24日夜、国際宇宙ステーション(ISS)に到着した。午後7時29分、ISSに長期滞在中の油井亀美也さん(45)がロボットアームを操作し、こうのとりをつかんだ。ISS滞在中の日本人宇宙飛行士がロボットアームを操作して、こうのとりをキャッチしたのは初めて。

 油井さんは直後の交信で「自分の仕事をしっかりして、1等星並みに輝けたかなと思う」と述べた。

 こうのとりは約4時間半後の25日午前0時ごろ、ロボットアームでISSの「ノード2」と呼ばれるモジュールの下側(地球側)に運ばれて取り付けられた後、同日未明に電源などが接続され、ドッキングが完了する。

 米航空宇宙局(NASA)ジョンソン宇宙センター(テキサス州)の管制室では、若田光一さん(52)がISSとの交信を担当。茨城県にある宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センターの運用管制チームが協力して作業を進めた。

 こうのとりは水や食料、実験装置など約5・5トンを搭載。宇宙の質量の約4分の1を占めるとされる「暗黒物質」発見を目指す観測装置「CALET(キャレット)」などが含まれる。