「水石展」、秋田市文化会館で開かれる
自然石の中から風景を感じ取れるものを探し出す
自然石の中から山や滝、湖、雲など風景を感じ取れるものを探し出して飾る「水石展」が秋田市文化会館で開かれている。秋田水石同好会(代表小野昭太郎、会員9人)の主催。
採取した石に銘をつけ、盆に載せ、それにマッチした掛け軸などとともに飾るのが流儀。中国から伝わり、鎌倉、室町時代以降に広まったが、和歌や絵の素養が必要なため僧侶や高級武士を中心に愛好家が増えた。
秋田県では古くて硬い石は見つけにくく、会員は岩手県の和賀川や北上川などで入手することが多い。会場には青森県、北海道、新潟県産の石なども含め約50点を展示している。小野代表は「河原や崖などで、これはと思って手に取った石の泥を落としたり、裏返して見たりするが、なかなか想いにかなった石に出合うのは難しい」と話していた。同展は23日まで。