映画「ジュラシック・ワールド」
恐竜たちの迫力ある映像
「ジュラシック・パーク」シリーズ14年ぶりの最新作で、前作から22年後の設定。
コスタリカ沖の孤島に、恐竜たちを飼育・管理する動物園ならぬ恐竜園が誕生していた。「ジュラシック・ワールド」と名付けられたテーマ・パークは、大勢の観光客でにぎわっていた。
園の管理者クレア(ブライス・ダラス・ハワード)は、遺伝子操作で次々と新種の恐竜を誕生させ、パークの目玉にしようとしていた。だが攻撃的なヴェロキラプトルの飼育を担当していたオーウェン(クリス・プラット)は、一抹の不安を覚える。その一方、オーウェンの同僚ホスキンス(ヴィンセント・ドノフリオ)は、科学を悪用しようと考えている。
そんな時、知性や攻撃数が未知数で、成熟期を迎えつつあるインドミナス・レックスが突如、逃げ出す。向かった先は、クレアの姉の息子たち、ザック(ニック・ロビンソン)とグレイ(タイ・シンプキンス)が遊んでいる場所だった。パークは大混乱に陥り、クレアとオーウェンはグレイとザックの救出に向かう。
恐竜たちの動きは迫力があって見ごたえがあり、映像表現技術の発展を感じさせた。
ザックとグレイ兄弟を演じたニック・ロビンソンとタイ・シンプキンスの演技は印象的だ。彼らが主役ではないかと思ってしまうほど。恐竜を媒介として兄弟、家族、ロマンスをドラマチックに描き出している。
監督は、「ジュラシック」シリーズの大ファンと言うコリン・トレボロウ。2D、3D、IMAX3Dで公開中。(佐野富成)