シティ・オープンテニスで錦織圭、通算10勝目
高速サーブを攻略でみなぎる自信、世界ランク4位に再浮上
フォアハンドで相手を左右に振る。最後は広く空いたスペースにジャンプしながら柔らかいバックボレー。4月以来の今季3勝目を挙げた錦織は、両腕を突き上げて喜んだ.
第1セットは4-5からブレークされて落としたが、「取っていてもおかしくなかったし、リターンは良かった」と気落ちしない。第2セット以降は、2メートル超の長身から打ち下ろされる高速サーブを攻略し、自分の第1サーブの得点率はほぼ100%。主導権を渡さなかった.
第2セット第1ゲーム。コースを読み、第1サーブも強打で返してポイントを先行した。2度目のブレークポイントでは、イスナーが勝負を懸けて打ってきた200キロの第2サーブに対応。ミスを誘った。4月の初対戦では強力なサーブになすすべがなかったが、「今回はヤマを張り、しっかり返せて得点できた。作戦が当たった」と満足そうだった.
「この時期に3勝目を挙げられたことがうれしい」。自信を上積みして今後のマスターズ2大会と、全米オープンを迎える。年間成績上位8人で争う11月のツアー・ファイナル進出を一番の目標に据える錦織が、夏のシーズンを順調に滑り出した。(ワシントン時事)