世界各地を自転車で走り世界平和の実現を訴える


米ワシントンで「ピースロード」記念式典を開催

世界各地を自転車で走り世界平和の実現を訴える

6日、米連邦議会を背景に記念撮影する「ピースロード2015」の参加者ら(岩城喜之撮影)

 世界各地を自転車で走り、韓半島統一や国際ハイウェイ構想を通じた世界平和の実現などを訴える「ピースロード2015」の記念イベントが6日、米国の首都ワシントンの連邦議会下院ビルで開催された。

 ジョン・ドゥーリトル元米下院議員は、ユーラシア大陸と北米大陸を隔てるベーリング海峡を海底トンネルでつなぐ構想について、「世界各地で武力紛争が劇的に悪化する中、物理的な道路で世界を結ぶことは価値ある目標だ」と高く評価。「各個人がこのビジョンに向かって行動すれば、変化を生み出すことができる」と述べ、海底トンネルの具体化は可能との見解を示した。

 また、世界平和統一家庭連合の金起勲・北米大陸会長は、ピースロードの意義を「人種や国籍の違いを超え、平和と調和の理想を世界中に訴えるものだ」と強調した。

 記念イベントには、ソウル・パラリンピック(1988年)の自転車競技で銅メダル、続くバルセロナ・パラリンピック(92年)で銀メダルを獲得したピエランジェロ・ベルトラミさんが参加。ベルトラミさんはピースロードの一般参加者と共に自転車でワシントン市内や近郊を走り、韓国動乱戦没者慰霊碑や硫黄島記念碑などを訪れた。

 ピースロードは5月30日に米ラスベガスと南米チリのサンティアゴ、南アフリカの喜望峰でスタート。8月30日までの期間中、日本を含む120カ国以上の市民が参加する見通し。ニューヨークの国連本部でも4日に記念イベントが開催された。(ワシントン早川俊行)