宮内庁、古文書画像をネット公開


竜馬「裏書」など1万点

幕末に坂本竜馬が朱色で書いた「薩長同盟裏書」。1日から宮内庁のホームページで公開されている(宮内庁提供)

幕末に坂本竜馬が朱色で書いた「薩長同盟裏書」。1日から宮内庁のホームページで公開されている(宮内庁提供)

 宮内庁は1日から、皇室に伝わる古文書や和歌集、絵巻物などのデジタル画像約1万点と目録約31万点をホームページ上で公開した。

 公開した画像には、幕末に坂本竜馬が薩長同盟盟約の裏面に書いた「裏書」や有栖川宮幟仁親王直筆の「五箇条御誓文」、江戸時代に描かれた竹取物語の絵巻物など、7世紀から近代にかけての歴史的な資料が含まれている。磐梯山噴火の被害を記録した写真など、明治時代の古写真約500点も公開した。

 資料を所有する宮内庁の図書寮文庫には毎年400件程度の閲覧申請があるといい、図書課は「ネット公開で自宅などでの検索、閲覧が容易になる。たくさんの人に利用してほしい」と話している。