高さ3500メートルの富士山級山脈、赤道付近に
冥王星の詳細画像、米探査機ニューホライズンズが撮影
米航空宇宙局(NASA)は16日、探査機ニューホライズンズが日本時間14日夜に冥王星(直径2370キロ)に最接近する約1時間半前に撮影した詳細な地形の画像を公開した。約7万7000キロ上空から撮影された赤道付近の画像には、高さ約3500メートルの富士山級の山脈が写っていた。
冥王星の表面は主にメタンや窒素が凍結した氷で覆われているが、山を形成するほど硬くない。このため、この山脈は約1億年以内に水が凍った氷でできた可能性が高いという。
一方、5個見つかっている衛星のうち、比較的小さいヒドラを約64万キロの距離から撮影した画像も公開された。2005年の発見以来、形がはっきりしなかったが、球形ではなく「ジャガイモのような不規則な形」と判明。大きさは長い部分が43キロ、短い部分が33キロで、水が凍結した氷で覆われていると推定された。