群馬・美九里東小学校の児童、つえにメッセージ
安全祈り、日航機「御巣鷹の尾根」慰霊登山前に
1985年8月に起きた日航ジャンボ機事故の遺族らが、墜落した群馬県上野村の「御巣鷹の尾根」に慰霊登山する際に使うつえに8日、同県藤岡市立美九里東小学校の5年と6年の児童計59人が、空の安全を願うメッセージや登る遺族を励ます言葉を書き込んだ。
つえは同県藤岡市の無職本多一助さん(74)が、高齢化する遺族の登山の助けになればと92年から作り始めた。本多さんの孫が通っていた関係から、同校は2001年からつえにメッセージの記入を行っている。
本多さんは事故から30年となる今年、つえを300本製作。うち100本を同校に預けた。
6年の茂木颯君(11)は「つえとともにいつまでも空の安全を祈ります」と書いた。茂木君は「みんなが悲しい気持ちになるので、こういう事故は起こらないようにしてほしい」と話した。「みんなの思いとともに登って」と書いた5年の笹野愛さん(11)は「メッセージを見て少しでも明るい気持ちになってほしい。自分や友達の書いたつえを使って登ってみたい」と語った。
つえは上野村役場に届けられ、8月12日に登山口で配られる。