「ソーラー・インパルス2」が名古屋空港を離陸
翼の修理が完了、米ハワイまでの太平洋横断を目指す
太陽電池だけで初の世界一周を目指しているスイスの飛行機「ソーラー・インパルス2」が29日午前3時すぎ、予定外で駐機していた愛知県営名古屋空港(同県豊山町)を離陸した。翼の修理が完了し、天候に問題がないと判断したためで、米ハワイまでの太平洋横断を目指す。
ハワイまでの飛行は行程で最難関となり、5日間かかるとみられている。
同機は3月にアラブ首長国連邦のアブダビを飛び立ち、当初の計画では各地に立ち寄りながら7月にアブダビに戻る予定だった。しかし、3月末の中国到着後、天候悪化のため2カ月間にわたり飛行を見合わせた。
5月31日に中国・南京からハワイに向けて飛び立ったが、天候不良のため今月1日夜、名古屋空港に着陸。駐機中、強風により翼の一部が破損、修理が必要となった。