大水槽でクロマグロの群泳が半年ぶりに復活
大量死の東京都立葛西臨海水族園で
東京都立葛西臨海水族園(江戸川区)の大水槽のクロマグロなどが大量死した問題で、同園は22日、クロマグロの展示を再開した。目玉だった「マグロの群泳」が約半年ぶりに復活。多くの家族連れが訪れ、娘と一緒に見に来た近所の女性は「今まで寂しかったので良かった」と喜んでいた。
同園では、昨年11月時点でクロマグロやハガツオ、スマの回遊魚3種190匹を飼育していたが、同12月以降急減。今年3月にはクロマグロ1匹だけになった。
同園は5月以降、マグロに種類の近いハガツオやスマを段階的に水槽に入れて観察。大量死の原因は依然特定できていないが、飼育環境に問題はないと判断し、21日夜、体長80~90センチのクロマグロ77匹を入れた。環境変化により水槽に衝突して死なないよう、当面は水槽の表面にテープを格子状に貼って対応する。