ネパール地震でエベレストが「3センチ移動」


中国政府がチベット自治区の6カ所で観測、データを発表

ネパール地震でエベレストが「3センチ移動」

世界最高峰エベレスト=4月20日撮影(AFP=時事)

 中国政府は、4月25日にネパール中部で起きた大地震の影響で、世界最高峰エベレスト(中国名チョモランマ、8848メートル)が「南西方向に3センチ移動した」とする観測データを明らかにした。標高には「基本的な変化はなかった」としている。

 中国政府で測量や地図製作を統括する国家測絵地理情報局が発表し、国営新華社通信が15日に伝えた。測量隊がネパール大地震後の5月10~13日、エベレストに近いチベット自治区の6カ所で観測した。

 同局の発表によると、エベレストは2005~15年、北東方向に毎年約4センチ移動し、10年間で40センチ動いた。標高も毎年約0・3センチ隆起し、10年間で3センチ高くなったという。

 中国とネパールの国境に位置するエベレスト周辺は、ユーラシアプレートとインドプレートの境界にあり、地殻変動が非常に活発。専門家はこの地域の地理的な変化がアジア地域や北半球全体の気候、環境、生態などに重大な影響を与えると指摘しており、国家測絵地理情報局は地形変化を正確に把握するため、05年から衛星観測システムを本格化させている。(北京時事)