サッカー女子W杯、なでしこはあすスイス戦


カギは序盤の守備、佐々木監督「粘って勝つ」

600

スイス戦を翌日に控え、記者会見で笑顔を見せる佐々木監督(左)と宮間=7日、カナダ・バンクーバー(時事)

サッカー女子W杯、なでしこはあすスイス戦

スイス戦の前日練習で、リラックスした様子を見せる澤=7日、カナダ・バンクーバー(時事)

サッカー女子W杯、なでしこはあすスイス戦

スイス戦の前日練習で、笑顔を見せる熊谷(右)。左は岩清水=7日、カナダ・バンクーバー(時事)

 サッカーの女子ワールドカップ(W杯)カナダ大会で、連覇を狙う世界ランキング4位の日本代表(なでしこジャパン)は8日午後7時(日本時間9日午前11時)から、スイスとの1次リーグC組初戦に臨む。両国は初対戦。スイスは世界ランク19位でW杯初出場ながら、ドイツなどで活躍する選手も多く、その力は侮れない。

 相手は序盤から激しくプレスをかけてくることが予想される。日本は簡単に主導権を握られるようでは苦しくなる。敵背後のスペースを狙うなど、パス回しでの打開にこだわらない柔軟な守り方が求められる。また、体が大きくてスピードもあるスイス選手に対して一対一の状況をつくらせないのも重要。連係した守りで、エースのディッケンマンらを封じられるか。

 攻撃では日本が得意とする連動性のあるパス回しが有効。効果的に縦への速い攻撃を織り交ぜることができれば、高さで上回るスイス相手でも十分、得点機をつくれるだろう。

 大儀見(ウォルフスブルク)は「決めつけて試合に入るのでなく、いろんな選択肢を持ちながら、相手の状況を見極めたい」と語る。日本の強みはW杯経験者が多く、初戦の難しさを知っている点にある。

 決勝トーナメントを見据えると、1位で突破すれば、決勝まで世界トップ3のドイツ、米国、フランスとの対決を避けられる可能性が高い。そのためにも、勝ち点3を挙げて優位な状況に立ちたい。(バンクーバー時事)