御嶽山で恒例の山開き式、慰霊祭も実施


岐阜県側下呂市にある登山口で

御嶽山で恒例の山開き式、慰霊祭も実施

御嶽山の山開きを迎え、安全を願って登山道を進む獅子舞=7日午前、岐阜県下呂市

 昨年9月の噴火で死者57人、行方不明者6人の被害を出した御嶽山(岐阜、長野両県境)の岐阜県下呂市にある登山口で7日、恒例の山開き式が行われた。式に先立ち慰霊祭も実施され、出席者らが黙とうをささげた。

 同市の野村誠市長(66)は式典で「市は御嶽山の恵みでなりわいを立てており、今後も登山客を迎えていきたい」とあいさつ。式典後、9合目にある五の池小屋の管理人市川典司さん(44)は「行方不明者もおり複雑な気持ちだが、登山者が安心できるよう情報発信したい」と力を込めた。

 同市は噴火後に登山道を立ち入り禁止としていたが、登山口から約700メートル先の仙人橋手前までの規制を解除した。来月1日をめどに五の池小屋までの規制も解除する方針。