節電対策、「スーパークールビズ」が始まる
霞が関の環境省、職員が思い思いの服装で出勤
夏の職場での軽装を促すクールビズをさらに強める「スーパークールビズ」が1日始まり、取り組みを進める東京・霞が関の環境省では職員が思い思いの服装で出勤した。都内では同省などが主催するイベントも開かれ、元プロ野球日本ハム選手の稲葉篤紀さん、体操元日本代表の田中理恵さんに今年の「ベストクールビズ大賞」が授与された。
青地に花柄のアロハシャツに灰色のチノパン、黒のスニーカー姿で出勤した環境省国民生活対策室の荻田健太郎さんは「アロハシャツは麻製で着心地が良い。革靴は蒸れるが、スニーカーは涼しくて気持ちも軽くなる。選択肢が広がるスーパークールビズの輪が広まれば」と快適な様子だった。
一方、受賞した稲葉さんは青色のポロシャツ姿でイベント会場に現れ、「地球温暖化をみんなで考え、一人ひとりが環境問題改善に努めなければならない。僕も意識して生活する」とあいさつ。全身を流行の白色で統一し、透け感のあるボーダー柄のカットソーに膝上丈のスカートとサンダルを合わせた田中さんは「全国にクールビズを発信できるよう頑張りたい」と笑顔で話した。
スーパークールビズは、東日本大震災で電力不足への懸念が高まり節電対策として2012年に始まった。5月から半年間続くクールビズ期間のうち、暑さが厳しい6月から9月末まで実施。冷房時の室温を28度と高めに設定する代わり、アロハシャツやポロシャツなど、クールビズよりもさらに軽装で出勤する。