英軍のヘリ「チヌーク」、「大き過ぎてお断り」


ネパール大震災の救援ヘリ、建物損傷の恐れ

英軍のヘリ「チヌーク」、「大き過ぎてお断り」

英空軍のヘリコプター「チヌーク」=3月13日、ロンドン(AFP=時事)

 ネパール政府は10日、同国を襲った大地震の救援活動のため派遣された英軍のヘリコプター「チヌーク」3機について、入国を断ったと明らかにした。ヘリが大き過ぎ、着陸の際に下降気流で建物に損傷を与える恐れがあるためという。

 英軍のチヌークは先週、インドのニューデリーに到着して待機中。ネパール外務省報道官は、技術チームの見解として「壊れた窓や屋根が、大型のヘリによって吹き飛ばされるのを懸念している」と語った。

 被災地への救援物資輸送をめぐっては、米軍の垂直離着陸輸送機オスプレイも建物の屋根を吹き飛ばしたと、地元メディアが報じた。在ネパール米大使館の担当者は「被害がオスプレイによるものかどうか調査中だ」と述べた。

 専門家は、チヌークやオスプレイはヒマラヤ山脈で着陸するには大き過ぎ、「基本的には役に立たない」と指摘している。(カトマンズAFP時事)