ウギャルが若い母親に料理教室


魚食普及へ鮮魚商とコラボ

鮮魚商の協力を得て若い母親を対象にした魚の料理教室を始める「ウギャル」リーダーのライさん(右から4人目)と一般の親子ら=10月21日、東京都渋谷区

鮮魚商の協力を得て若い母親を対象にした魚の料理教室を始める「ウギャル」リーダーのライさん(右から4人目)と一般の親子ら=10月21日、東京都渋谷区

 ファッションモデルで魚食普及にも取り組む「ウギャル」リーダーのライさん(28)は10日から、東京・築地市場(中央区)で鮮魚商とともに、若い母親を対象にした料理教室を始める。

 ウギャルは、魚(うお)の「う」、海の「う」にギャルを組み合わせた造語。ライさんは3年半前にウギャル発起人として若者への魚食普及の活動を始め、各地で漁業体験を行って魚の魅力を発信。魚食伝道師として「おさかなマイスター」や「日本さかな検定」の試験をパスし、活動を展開している。

 昨年結婚・出産したライさん。今後は若い母親に魚料理をたくさん作ってもらおうと、鮮魚専門店で構成する東京魚商業協同組合(東京魚商)の協力を得て、およそ月1度のペースで料理教室を開催する予定。

 10日は鮮魚商と一緒に、事前に募集した母親らにアジの三枚下ろしやたたきの作り方などを教え、子供とともに食べてもらう。東京魚商は「ママがさばいたアジを子供に食べてもらい魚好きになってもらいたい」と期待する。

 今後の料理教室の予定はライさんのブログや、東京魚商のHPで告知する。同時に、手作り料理写真を紹介するスマートフォン(多機能携帯電話)向けのサービス「ペコリ」に、鮮魚商直伝の魚のさばき方などを掲載する。

 若者の魚離れが指摘される中、ライさんは「魚のプロである街の魚屋さんと一緒に、若いママたちに魚料理の魅力をたくさん伝えていきたい」と意気込んでいる。