LCC5社が新ターミナルを成田空港に開業
「第3旅客ターミナル」がオープン、年550万人の利用を見込む
成田空港に8日、格安航空会社(LCC)向けの新旅客ビルとして「第3旅客ターミナル」がオープンした。同空港での旅客ビル新設は22年4カ月ぶり。これまで第2ターミナルを使用してきた内外のLCC5社が新ターミナルに移転した。成田国際空港会社は、5社合計で年550万人の利用を見込んでいる。
新ターミナルは3階建ての「本館」と2階建ての「サテライト」から成り、延床面積は6万6000平方メートル。国際線用、国内線用合わせて小型機9機分の駐機場を備え、年間最大750万人の旅客に対応できる。搭乗橋を省くことなどで建設費を約150億円に抑え、入居するLCCの費用負担を従来のターミナルのほぼ半分に設定した。
早朝・深夜便の多いLCCに対応し、午前4時から営業する国内空港では最大規模のフードコートを導入。その一角には旅行者が仮眠できるソファも設置した。
第3ターミナルに鉄道の直接乗り入れはなく、駅のある第2ターミナルから約500メートルの歩行用通路を渡るか、無料連絡バスを利用することになる。東京都心などとを結ぶ高速バスは第3ターミナルに停車する。
8日に第3ターミナルに移転したLCCは、ジェットスター・ジャパン、バニラ・エア、春秋航空日本、オーストラリアのジェットスター航空、韓国のチェジュ航空の5社。成田空港会社によると、海外のLCC数社も利用を検討している。