墜落死した米軍機の乗員を日米合同で追悼
JFKのおいマクスウェル・ケネディ氏も出席
太平洋戦争末期に群馬県邑楽町と栃木県足利市で墜落死した米軍機の乗員を追悼する日米合同追悼式が21日、同町の清岩寺で開かれた。米軍横田基地の兵士のほか、ケネディ元米大統領のおいのマクスウェル・ケネディ氏(50)も出席し、地元住民らとともに冥福を祈った。
1945年2月10日、群馬県太田市の戦闘機製造工場を爆撃するため飛来したB29爆撃機2機が接触し、邑楽町の水田に墜落して米兵23人が死亡。同16日、隣接する足利市で米軍機が日本軍の高射砲攻撃で墜落し、乗員3人が死亡した。
墜落に触れたマクスウェル氏の著書を読んだ横浜市の新井勲さん(80)が寺に働き掛け、2年前に建立されたB29乗員の慰霊碑の隣に、新たに3人の鎮魂碑が建てられた。
マクスウェル氏は「70年前に亡くなった両国兵士に合同での追悼を伝えたら驚くだろう。追悼式は当時の憎しみを乗り越えた結晶だ」と述べた。
米空母を沖縄県沖で攻撃した特攻隊員の遺族で、群馬県高崎市の小川陽子さんは「家族を奪った米国は憎いが、攻撃で亡くなった米空母の兵士もいる。戦争を繰り返してはいけない」と語った。