世界遺産のノボデビッチ女子修道院で火災


ロシアのモスクワで、エリツィン氏らの墓地が併設

世界遺産のノボデビッチ女子修道院で火災

15日夜、火災が起きたモスクワのノボデビッチ女子修道院の鐘楼(奥)(EPA=時事)

 インタファクス通信によると、モスクワにあるロシアの世界遺産、ノボデビッチ女子修道院の鐘楼(高さ約70メートル)で15日夜、火災があり、約3時間後の16日未明に鎮火した。けが人はいなかった。

 鐘楼は改修中で、周囲に張られた外幕が燃えたが、鐘楼自体の被害は軽微という。作業のため持ち込んだ温風機の配線のショートが原因の可能性がある。

 修道院は16世紀創建で、鐘楼は17世紀完成。併設の墓地にフルシチョフ旧ソ連共産党第1書記、エリツィン元ロシア大統領ら政治家や著名人が眠る。敷地内の湖からは作曲家チャイコフスキーが「白鳥の湖」の着想を得たとされる。(モスクワ時事)