東京-金沢を直結、「北陸新幹線」が延伸開業
歓迎の中一番列車、計画から40年以上経ての“悲願”達成
北陸新幹線の長野-金沢間が14日、延伸開業した。東京から富山、金沢が2時間半以内で結ばれることになり、地元にとっては計画から40年以上を経ての悲願達成だ。新幹線の延伸は2011年3月の九州新幹線(博多-新八代間)以来4年ぶり。沿線各駅で大規模な歓迎式典が開かれる中、一番列車が走りだした。
金沢駅では石川県の谷本正憲知事やJR西日本の真鍋精志社長らが参加して記念式典を開き、午前6時すぎ、一番列車の「かがやき500号」が東京に向け出発した。
富山駅でも富山県の石井隆一知事らが式典を開催。東京駅ではJR東日本の冨田哲郎社長らが金沢行き一番列車「かがやき501号」を見送った。冨田社長は「安全で快適な輸送をお約束する」とあいさつした。
北陸新幹線は東京から北陸地方を経由して大阪に至るルートとして1973年に計画され、97年10月に高崎-長野間が先行開業。今回新たに228キロが延伸された。これに伴い、長野、新潟、富山、石川4県に七つの新幹線駅が同区間に設けられた。
東京-金沢間は最短2時間28分、東京-富山間は同2時間8分で結ばれ、在来線などを乗り継いでいた従来のルートより1時間以上短縮される。
北陸新幹線用の車両は12両編成で、最上級の特別席「グランクラス」(18人分)やグリーン車を含め、定員は934人。最高時速260キロで走行する。