名鉄旧型「モ512号」電車を路上輸送
美濃市から大野町にトラックで、廃線10周年貸し出し
2005年に廃止された名鉄美濃町線と揖斐線を走行した「モ512号」電車が12日、保存・展示されていた岐阜県美濃市から同大野町にトラックで路上輸送された。1926年に製造された車両で、廃線10周年を機に1年間、揖斐線の駅跡を保存する大野町に貸し出され、イベントなどに利用される。
前日にクレーン車を使い、美濃市の旧美濃町線美濃駅でトラックに積み込まれた全長約13メートル、重さ18トンの車体は、約40キロの道のりを約2時間かけて移動した。
この車両は美濃駅廃止後の00年、美濃市が名鉄から譲り受け展示していた。大野町が旧揖斐線黒野駅に整備した観光施設に車両がないため、同町が美濃市に貸し出しを打診した。