被災者も参加、震災支援に「謝謝」


日本人留学生が台湾でイベント「日台・心の絆」を開催

被災者も参加、震災支援に「謝謝」

8日、台北市郊外で、日本人留学生が開催した震災支援に対する感謝イベントで講演する桜井広行さん(時事)

 東日本大震災から11日で4年になるのに合わせ、日本人留学生が8日、台北市郊外の観光名所・淡水で台湾の人々に震災支援への感謝を伝えるイベントを開催した。

 「日台・心の絆」と題したイベントは今年で4回目。被災地のパネル写真の展示、浴衣の着付け体験、折り鶴作りなどの催しに加え、宮城県名取市閖上地区で被災し、経営する水産加工工場が津波で流された経験を持つ桜井広行さん(60)が台湾への感謝を語り、防災の重要性を訴える講演を行った。

 台湾は震災時に世界最大規模の200億円超の義援金を被災地に寄せている。桜井さんは講演後、「とにかく台湾に来てお礼を言いたかった。台湾の方々が日本に来る時は、ぜひ被災地にも寄って頑張っているわれわれの姿を見てほしい」と笑顔で話した。(台北時事)