英国のウィリアム王子、被災住民らと交流
宮城県石巻市と女川町、津波跡の復興商店街を訪問
来日中の英国のウィリアム王子は1日、東日本大震災の被災地である宮城県石巻市と女川町を訪れ、商店街で住民らと交流するなどした。
石巻市では震災後に手書きの新聞を発行し続けた地元の石巻日日新聞の記者から当時の様子を聞いたり、津波の被害を受けた場所を見下ろす日和山公園を訪問したりした。
女川町では、復興を目指す「きぼうのかね商店街」を訪れ、商店街に集まっていた町民らと言葉を交わして交流。震災後にがれきの中から見つかった旧女川駅舎のからくり時計の鐘を鳴らし、慰霊した。
女川町で被災した阿部すが子さん(67)は王子と握手を交わしたといい、「優しく、すてきな人だった」と話した。仙台市に住む高校生の谷村ひとみさん(17)は、被災高校生と米国の高校生との国際交流プログラムに参加したことを王子に話し、「被災して悲しい気持ちのとき、他国と交流して元気をもらった。英国ともぜひできればと伝えた」という。