「バードマン」が作品、監督賞など4部門に輝く


米アカデミー賞、日本勢は受賞を逃す

「バードマン」が作品、監督賞など4部門に輝く

第87回アカデミー賞で、作品賞など4部門で受賞し、喜ぶ「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」の関係者=22日、米ロサンゼルス・ハリウッド(AFP=時事)

 米ロサンゼルス・ハリウッドで22日(日本時間23日)、第87回アカデミー賞授賞式が行われ、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」が作品、監督、脚本、撮影の4部門に輝いた。

 「バードマン-」は、落ち目となった元ヒーロー役の俳優が、再起を期して舞台に挑戦するさまをブラックな笑いを交えて描いた作品。かつてバットマン役で人気を得たマイケル・キートンを主人公に据えたキャスティングが話題を呼んだ。

 主演男優賞は「博士と彼女のセオリー」で理論物理学者のスティーヴン・ホーキング博士を演じたエディ・レッドメイン、主演女優賞は「アリスのままで」のジュリアン・ムーアが受賞した。

 日本人関係では、高畑勲監督の「かぐや姫の物語」が長編アニメ部門に、米国在住の堤大介氏が日系米国人のロバート・コンドウ氏と共同監督した「ダム・キーパー」が短編アニメ部門にノミネートされていたが、受賞を逃した。(ロサンゼルス時事)