バハマ・クラシックで宮里藍、我慢の日々に光


11バーディーを奪い、パット復調に手応え

バハマ・クラシックで宮里藍、我慢の日々に光

バハマ・クラシックの最終ラウンドでティーショットを放つ宮里藍=8日、バハマ・パラダイス島(AFP=時事)

 8日までバハマのパラダイス島で行われた米女子ゴルフの今季第2戦、バハマ・クラシックで宮里藍は24位に終わった。開幕戦でも66位と振るわず、物足りない結果が続いているが、バハマでは収穫があった。

 第2ラウンドの残りと第3ラウンドが行われた3日目に計29ホールを回って11バーディーを奪い、修正を試みているパットで復調の手応えを得た。

 「以前は意識する項目が四つ、五つあった。ラインやスピード、風、入れようという気持ちとか。それだと集中できずにミスも増える」と気付いたそうで、シンプルな意識に変えた。パットの際に頭を残すことだけに集中して迷いが消え、思い描くストロークができるようになった。

 グリーンでの安定感が最後の2日間で計15バーディーという結果につながり、「自分のイメージとストロークさえできれば、スピードやラインは必然的についてくる」と実感し、自信を深めた。

 パットの不調が長引き、2012年7月のアーカンソー選手権を最後に勝利から遠ざかる。優勝争いにも絡めない状況が続くが、焦らず前に進む覚悟を決める。「今、自分はそこ(優勝争い)の位置にいない。求めても空回りするだけ。グリーンで戦えれば上位にいける。それが少しずつやれるようになってきた。次への楽しみが増えた」。我慢の日々が続く中、光が差し込んだようにも見えた。(パラダイス島時事)